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ペンと透明水彩で描いた自作の紹介やアート観賞のレビューなど。
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個展でよく訊かれたことのひとつ。
「このカフェはどうやって知ったの?」

柴田元幸さんという翻訳家がいらっしゃいます。村上春樹さんの翻訳のアドバイザー(あるいは監修、ひらたく言えば先生)もされている東京大学文学部の教授です。彼のファンである友人に、昨年の秋、出版記念パーティに誘われて出かけて行きました。アンチ・ヘブリンガンという渋さが素敵な、おいしいカフェ。

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そこでテーブルが一緒だった女性と話がはずみ、「友人のカフェによかったら行ってみて」とショップカードをいただきました。その時、私は絵を描いているとはまったく伝えていなかったのですが、「ギャラリーもやっていて、絵や写真がかざってあることもありますよ」と。元々カフェは好きですが、ギャラリー併設と言われるとがぜん興味は高まります。

後日、調べてみると「東京タワー」の写真展が。ちょうど昨年秋に36景展で東京タワーの作品を出品した後だったので、どんな切り口で東京タワーを作品にしているんだろう?とさらに興味をひかれ、訪れました。それが「喫茶おとら」でした。

落ち着いた色調の古材を使った家具。白い壁。片側は一面ガラスで自然光も入る。静かなジャズが流れ、紅茶やケーキがおいしい。「個展をやるなら最初は小さなカフェがいいかも」となんとなく思っていた私には理想的な空間でした。次に訪れた時に、勇気を出して店主さんに申し出て、その次に作品をお見せし、展示の承諾を得ました。

そして、個展開催中。スケッチ仲間から、村上春樹さんのノルウェイの森に出てくるある登場人物は、師匠にヒントを得ているということを教えてもらいました。

まるでオムニバス映画のよう。
なにかが、だれかが、どこかで、つながっている。

そんなことを思い、不思議なような、温かいような、何かに感謝したいような気持ちになったのでした。
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プロフィール
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Chinatsu
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女性
自己紹介:
『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』に感銘し、こんな風に楽しく描いてみたい!とペンを取りました。以来、仕事の合間を縫って絵を描く日々を送っています。

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