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ペンと透明水彩で描いた自作の紹介やアート観賞のレビューなど。
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年明けから、インフルエンザにかかったり、実家の家族が入院したり(おかげさまで大事に至らず退院しました)、バタバタしていまして、更新が滞っておりました。

そんな中、うれしいお知らせが!

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なんと、あの「永沢まこと賞」に選ばれたというのです!歴代の受賞者は、当たり前ですが、活躍されている方ばかり。いえ、活躍されていても受賞されていない方も多数いらっしゃるのです。私がいただいていいものなのか・・・とても恐縮です。

今日は教室でも師匠から賞に関するお話がありまして、私の絵には「何枚かの絵を並べた時に、共通する雰囲気、ワールドがある」とのことでした。発表のニュースレターには、「陽射しの画家ボナールを思い出す」「暖かい気分にしてくれる」とも。自分の絵をこんな素敵に表現していただき、もったいなくも、うれしい限りです。

印象に残ったのは、今回の受賞者のひとりである足助さんに対する師匠のコメント。最近は今までの横丁シリーズだけではなく、「光」を描くことを試行錯誤している足助さん。その、チャレンジし続けている、変化し続けているところを評価したいと。そういう姿勢に師匠自身も刺激を受けるのだと。確かに、足助さんの昨秋の個展は今までと違った雰囲気の作品がすごく良かったのです。

チャレンジし、変化し続けること。スポーツでも、ビジネスでも、調子がいい時ほど「守りに入る」ことって多いですが、そこをあえて攻めていく姿勢。難しいことですが、意識していきたいと思いました。

この賞に恥じないよう、これからもがんばります。【お願い】コメントの際は、パスワードに「コメント」とご入力ください。(スパム対策です。)
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新年あけましておめでとうございます!

2010年は、今まで苦手で避けてきた、絵を「みせる」ことに、私なりに頑張った1年でした。36景展に個展、ウェブサイトの開設、そしてこのブログ。多くの方に絵を見ていただき、いろいろな言葉をいただき、幸せでした。

2011年は、自分なりのスタイルで「かく」ことに注力していきたいです。

個展の際に、スケッチと人生の大先輩から「絵はみる人が感じて、解釈して、完成する」という素敵なお話をいただきました。そんな、みる方が解釈を楽しめるような、何かを感じることができるような絵が描けたらなぁと思っています。

そして、このブログもマイペース更新でなんとか続けていきたいと思っています。

みなさんはどんな1年の目標を掲げたでしょうか。よい1年となりますように。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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10月から国立新美術館で開催されていた『ゴッホ展』。行きたい、行かねばとずっと思っていたのですが、気がつけば最終週。10月はグループ展と個展でてんてこまい、個展後も半ば放心状態のまま、お礼状を書いたり、カレンダーの追加作成をしたり、ほっぽり出してた仕事に少しは気合いを入れたり・・・、などとするうちにどんどん日々は流れ・・・、もしかしたらこのままタイミングをつかめずに終わってしまうのでは?と思っていたら、Tさんがチケットが1枚余っているからと送ってくれたのです。これは行かねば!と無理矢理時間を作って行って来ました。Tさんありがとう!

初期作品で印象的だったのは、ほぼ独学で絵を学んだというゴッホのドローイングや習作の数々。人物デッサンなどは、最初はお世辞にも上手いとは言えない・・・。明らかに手が短かったり、頭が大きすぎて成人男性なのに五頭身くらいになっていたり。しかし、数年もすると自然なバランスで、線が力強く動き、魅力的なデッサンに変化していました。

作品としては、ゴッホはやっぱりアルル期以降がいいですね。大らかなタッチと明るい色彩。特に黄色から褐色が魅力的です。私も黄色系を好んで使うので、どんな色を使っているのだろう?とよく見てみました。点描の技法を取り入れており、単純な黄色ではなく、赤とか青とかも混じっているんですよね。それが絵に立体感や厚みを与えています。

展示として面白い試みだったのは『アルルの寝室』が原寸大に再現されていたこと。10代の頃から好きな作品だったので、感動しました。こんな空間でゴッホは生活し、この絵を描いたんだなあと、ゴッホの存在を身近に感じられます。

ゴッホの芸術に対する純粋で熱い気持ち、一生懸命自分を表現しようと試みた作品たち、報われないゴーギャンへの愛、明るいゴッホの絵を見ていると、ゴッホの純朴さにほっこりすると同時に、切ない気持ちになりました。

東京での展覧会は終了してしまいましたが、この後、2011年1月1日〜 2月13日は福岡の九州国立博物館へ、2月22日〜4月10日は名古屋市美術館へ巡回するそうです。お近くの方、ぜひおすすめです。

それにしても、今年はゴッホに縁のある1年でした。初夏にはゴッホゆかりの地、フランスのアルルへスケッチ旅行へ。帰国後、『オルセー美術館展』でゴッホがアルルで描いた『星降る夜』を観て感激。グループ展で出品した作品には、何人かの方が「ゴッホの夜のカフェのよう」とコメントしてくださいました。そしてこのゴッホ展。そういえば、アルル旅行の前に『ゴッホの手紙』を買ったのに途中になっています。また続きを読んでみよう。
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10月期の野外スケッチは、江戸東京たてもの園へ行って来ました。『千と千尋の神隠し』のモデルとなった建物がいくつかあり、注目を浴びた場所です。私ははじめて訪れました。

園内にはレトロな建物がたくさん。まずは、園内をぐるりと一周。あたたかい囲炉裏に誘われて、わらぶき屋根の古民家へ入ると、ボランティアの方が子どもさんとかざぐるまを作っている光景が。穏やかな秋の光が差し込んでいて、まるで物語のワンシーンのよう。すぐにペンを取り出し、人物から描きはじめました。

今回は個展の時にスケッチ仲間や先輩と話題になった、自分なりの「ちょうどいい描き込み」を探ってみようと、あえて描き込みをおさえてみました。ついぎっちりと描き込みしちゃうんですよね。彩色は、手前は濃いめに、奥は薄めにと、メリハリを意識して塗ってみました。

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クラスの仲間からは、
「緻密さと大胆さが両方入っている」
「配色をおさえていて、それが印象的」
「アルルの人物より迫力はないが、線がやわらかい」
「子どもの顔がもう少し見えてもいいかな」
といったコメントをいただきました。

師匠からは、
「アルル以来、人物に興味が出て来ている。この際、人物に取り組んでみるのもはよい。ただ、人物画は売れない」
「この作品はまだテスト段階。特に大人のおばさんの形がおかしい」
「奥はもう少し描き込みをしたほうが手前は引き立つ」
「この人物が何をやっているのか絵を観た人に伝わりづらい」
とのこと。うーん、文字にしてみると結構厳しいですね・・・。自分としては、人物に「取り組む」というよりは、描きたいものがその時はたまたま人物だった、という方が近いのです。人物はおもしろいモチーフではあるんですけどね。

今回は来年の三十六景展FINALを意識してか、描いた場所らしさが絵を観た人に伝わるか?、個性が出ているか?という観点での講評が師匠からは多かったように思います。

さてさて、四時間に渡る講評会の後は毎年恒例の忘年会。ワイン片手に、イタリアン。みんなでわいわいと今年の思い出を語りました。

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秋の展覧会シーズンまっ盛りですね。休日に私もいくつか巡ってきました。

ギャラリー吉祥寺では、小島美由紀さんの個展。のびのびとした線と明るい色彩で、大らかな、華やかな作品の数々。ご本人も明るくて華のある方なんです。絵って人を表しますね〜。いくつも絵が売れていて、大盛況の様子でした!
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横浜では、足助久美子さんの個展。以前からすーっとのびる線と透明感のある色が魅力的でしたが、この1年は色の塗り方をいろいろ試されているとのこと。空や水辺を広くとり、ウェットオンウェット技法を用いたり、あえて筆のタッチを活かしたり、表現の幅が広がっていて、魅力がさらに増していました!また、4回目の個展だけあって、額装にも凝っていて、絵の見せ方という点でもとても勉強になりました。
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横浜へ出かけたついでに、横浜美術館で開催されているドガ展へも。ドガはご存じのとおり、踊り子を素早い線で描いた画家。どちらかというと華やかな画家という印象を持っていたのですが、実は対象物の暗い部分にスポットを当てる画家だったんだということがよく分かる展示内容でした。初期作品で印象的だったのは、「落馬した騎手」。一緒にスケッチしていたマネが競馬に訪れる華やかな貴族の姿や、華々しいレースの様子を描いたのとは対照的だったそう。後期の入浴する女性シリーズでは、女性を美しいものとしてではなく、本人曰く「単なるかたまり」として距離をおいて、力強い線で描いています。あまりに淡々と描かれた女性の無防備な姿に、世間は批判を浴びせたそう。人と違う視点を持ち、貫き、描き続ける姿勢が刺激的でした。ドガ展は今年いっぱい開催されています。

さて、お出かけした先々でおいしいものをいただくのも楽しみのひとつ。横浜では、インターコンチネンタルのフレンチレストラン、アジュールでランチをいただきました。高級レストランもランチなら手が届きます。ゆったりした空間に、極上のサービスを受けて、贅沢な気分に浸れました。お料理もおいしかった〜!

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プロフィール
HN:
Chinatsu
性別:
女性
自己紹介:
『永沢まことのとっておきスケッチ上達術』に感銘し、こんな風に楽しく描いてみたい!とペンを取りました。以来、仕事の合間を縫って絵を描く日々を送っています。

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